チョコレートは味わって食べよう

2017/02/15 18:25 に Saki Nakamura が投稿   [ 2017/02/15 18:26 に更新しました ]

多くの人が「チョコレートをたべると幸せな気分になる」と感じたことがあると思います。しかし,この効果を実験で検討した研究は少ししかありません。今回は,2017年にAppetiteに掲載された,Meier らの研究を紹介します。Meier らは,この効果を高める,あるいは低めるような媒介要因として「マインドフルネス」に注目し,実験を行いました。マインドフルネスとは,今この瞬間の経験に対する受容的で価値判断をすることない気づき (Goodman et al., 2015) と特徴づけられれるもので,近年,マインドフルネスと食べることについて,さまざまな関連が示されているとのことです。

実験では,参加者に4.5分間のマインドフルネスを誘導する(あるいはしない)音声に従って,チョコレートあるいはクラッカーを食べさせ,食べる前後に現在の気分についての質問(左端に「happy」,右端に「sad」と書かれたVASを使用して,今の気分がどの辺かを印をつけさせる)に回答させました。マインドフルネスを誘導する音声では,「その食べ物について考えて,見つめて,ゆっくりと口にする」というような内容が含まれており,一方でマインドフルネスを誘導しない音声は,「1つ食べてください。食べたら指示があるまで待っていてください。」というものでした。

その結果が,Fig. 1です。この図は,食べ物を食べる前後での気分の変化を表したものです。マインドフルネスを誘導する音声を聞きながらチョコレートを食べた条件は,他の3つの条件よりも,食べることによってポジティブな気分になっていることが明らかになりました。
 

この結果は,「チョコレートを食べると幸せな気分になる」ということを支持する結果です。ただし,単にチョコレートを食べればいいのではなく,マインドフルネスな状態で食べるということが重要とのことです。せかせかした状態ではなく,味わって食べるということに意味があるでしょうか。
(中村早希)

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