政治的イデオロギーからあらゆる集団に対する偏見の大きさを予測するモデルを構築

2017/05/11 3:08 に Saki Nakamura が投稿   [ 2017/05/11 3:12 に更新しました ]
Brandt, M. J. (2017). Predicting ideological prejudice. Psychological Science, 0956797617693004.
イデオロギーと偏見に関する現在のモデルの主な欠点は,参加者のイデオロギーとターゲット集団に対する偏見の関連の方向性(たとえば,Y条件においては保守>革新でXが大きい)は予測できても,この関連の大きさを予測することができないことである。本研究は,この関連の大きさを予測するモデルを開発し,そのモデルの精度について検証した。イデオロギーと偏見の関連を予測する説明変数として,ターゲット集団に対する知覚されたイデオロギーを使用した量的モデルは,アメリカ人のサンプル(N=4940)を用いて開発された。また予測因子としてターゲット集団の地位と選択を使用した対立モデルと比較した。4つの研究(total N = 2093)では,イデオロギーと偏見との関連を推定し,その推定値を観測された実際の値と比較した。知覚されたイデオロギーベースのモデルは最もエラーが少ない最適なモデルであることが明らかになった。

研究の流れ(Figure 1)。2012年のANESのデータからイデオロギーと集団に対する偏見の度合いの変数を用いてモデルを構築。そして研究1から4では,構築したモデルから算出した推定値と著者が行った調査の実測値との比較を行った。

Table 1。構築したモデルによる推定値と実測値との比較(研究1から4)。イデオロギーのみを用いたモデルが他のモデルよりも予測誤差が小さいことがわかる。

Comments