「顔」の印象が科学記事への関心に影響:科学記事に載せるプロフィール写真は「知的」で「誠実」な感じに!

2017/06/26 20:57 に Saki Nakamura が投稿   [ 2017/06/27 2:37 に更新しました ]
Gheorghiu, A. I., Callan, M. J., & Skylark, W. J. (2017). Facial appearance affects science communication. Proceedings of the National Academy of Sciences, 201620542.

顔からの第一印象は,数多くの社会的結果を予測する。本研究では,科学者の見た目が一般市民の科学的コミュニケーションに及ぼす影響について検討する。まず,研究1と2では,科学者として興味・関心を生じさせる特性について検討し,それらが質の高い研究を行う「good scientist」であると印象づけるかを検討した。見た目から判断できる有能さ(有能さ,知的さ,など)と道徳性(信頼できる,誠実さ,など)は,関心や「good scientist」であるという判断の両方に正の効果を持っていた。一方で,魅力は関心を高めるが,「good scientist」かどうかという判断では,魅力が高いほど低くなることが示された(Figure 1)。次に,研究3と4では,科学者の顔と一緒に実際の科学記事を提示し,どの科学記事を読みたいかを選ばせる実験を行った。その結果,研究1や2で関心を引く顔と判断された科学者の科学記事のほうが,選択されやすいことが明らかになった。特に,この効果はビデオでの記事紹介の場合に顕著であった。最後に,研究5と6では,科学者の顔と同時に提示した科学記事の質について判断をさせた。その結果,研究1や2で関心を引くと判断された顔の科学者のほうが,それと同時に提示された記事の質がより高いと判断された。本研究の発見は,科学における社会心理学的観点を提供し,社会に科学的知見を普及させるのに源泉によるバイアスが存在することを示した。

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