「選択権」があることで,かえって飽きるのが早くなる

2017/05/02 6:21 に Saki Nakamura が投稿   [ 2017/05/02 6:22 に更新しました ]
Redden, J. P., Haws, K. L., & Chen, J. (2017). The ability to choose can increase satiationJournal of Personality and Social Psychology, 112(2), 186-200. 

選択権を持っていることは,我々に楽しいといった経験を生じさせる。しかしながら,本研究の5つの研究では,ある刺激セットの中から毎回どれか1つを選ぶように求められた人は,ランダムで提示された人(自分でどれかを選択できなかった人)と比較して,楽しさがかなり減っていることが示された(たとえば実験1では,あらかじめ最近流行りの曲から参加者が好きな曲を3曲(2位から4位)選定しておき,その中から1曲ずつ15回聞かせました。Figure 1を見ると,毎回どの曲を聞くかを選んでいる群(Choosing群)の方が,ランダムに提示された群(No Choosing群)よりも,音楽を聞いて楽しかった感じが減っていることが分かります)。さらに,選択を繰り返すことが,それに対する全体的な反射(reflection; ここでは「何回も出てきているなぁ感」を測定しています)を引き起こすために,飽きを生じさせることが示された。媒介分析においても,ランダム提示された人が一般的な感覚として「繰り返し」について考えるきっかけが与えられた時や,毎回選択を行う人でも,選択するたびに選択肢のセットを新しく作った時に,選択の条件が顕在的満足度合へのパスの効果が消えたことから,これに関する理論的な説明が支持された。繰り返しの選択が飽きを引き起こすことは,追加の測定や分析を見る限りでは,選択肢のセットサイズ,選択の困難さ,などでは完全に説明することができなかった。



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