「ブーバ・キキ効果(音と形のマッピング)」は知覚の早い段階から起こっている。

2017/05/18 1:22 に Megumi Tabuchi が投稿   [ 2017/05/18 1:23 に更新しました ]
Hung, S. M., Styles, S. J., & Hsieh, P. J. (2017). Can a Word SoundLike a Shape Before You Have Seen It? Sound-Shape Mapping Prior to ConsciousAwareness. Psychological Science, 28(3) 263275.

 ブーバ・キキ効果については,異なる文化圏や発達の初期段階で認められる,という研究は多くあるが,それが知覚プロセスのどの段階で起こっているのかについては明らかにされていなかった。ここでは,視覚刺激に気づく前の段階で,すでに音と形のマッピングが起こっていることを示した。

 実験1,2では,連続フラッシュ抑制を用いた実験を行った。その結果,マッピングとして一致している刺激(例:とげとげした形の中に「キキ」という文字が入っている)の方が,不一致刺激よりも気づきが早いという結果になった(実験1)。また,馴染みのない文字(例えば,西アフリカのヴァイ族が使っている文字)と聴覚的な言葉の形をペアにする課題をさせた場合でも同様の結果となり,ブーバ・キキ効果は視覚的な特徴ではなく,文字の音韻によって引き起こされるものである,ということが分かった(実験2)(Figure3)。さらに,実験3では視覚マスキングパラダイムを用いた。ターゲット刺激が出てくる150ミリ秒前,同時,150ミリ秒後に「音」刺激を提示し,一致刺激と不一致刺激について課題を行ったところ,聴覚的な「音」刺激が150ミリ秒前に提示された後に,それと一致した形の刺激が提示された場合が,最も視覚閾値が低いことが明らかとなった。

 音と形のマッピングは,視覚刺激を意識する前から自動的に起こっており,感覚的に一致した音を先に与えていると,後から提示される視覚刺激が現れる前から,それに気づきやすい状態になっていることが分かった。


 ちなみに,サンリオの「キキララ」は,とげとげした星(アクセル)を背負っているのが弟のキキ(性格:やんちゃ),星ステッキ(ハンドル)を持っているのが姉のララ(性格;泣き虫)で,地球に修行に来ているという。


Comments