銃がそばにあるだけで運転が荒くなる

2018/02/01 7:00 に Saki Nakamura が投稿
Bushman, B. J., Kerwin, T., Whitlock, T., & Weisenberger, J. M. (2017). The weapons effect on wheels: Motorists drive more aggressively when there is a gun in the vehicle. Journal of Experimental Social Psychology, 73, 82-85.

銃に関する議論では,単に銃を見るだけで攻撃性が高まるという事実
(これを「武器効果」という)があまり考慮されていない。 この効果は,1967年のBerkowitz & LePage (1967) の研究で初めて実証されて以来,何度も再現されている。 本実験では武器効果について運転シミュレータを用いて検討した。車の運転は人が関与する最も危険な活動の1つで,調査研究によると,車内に銃があるとリスキーな運転になるという。 本実験では,参加者(N = 60)を無作為に助手席に「銃」または「テニスラケット」がある群に割り当て,不愉快な状況が存在するシナリオ下で運転させた。 その結果,助手席に銃がある時のほうが,テニスラケットの時よりも攻撃的な運転をした。 これらの結果は,単なる銃の存在が運転手をより攻撃的にすることを示した。

下の図は,参加者が運転する車と前の車との間の秒数をベースに算出した危険運転の指標の結果。2秒基準(超リスキーで危険な運転),3秒基準(通常の道路状況でも危険だと判断されるレベル),4秒基準(渋滞時・障害物が多いときに,危険だと判断されるレベル)のどの基準においても,助手席に銃がある時の方が,ラケットがある時よりも,危険運転状態の割合が高いことを示している。その他,平均速度,危険運転行動,言語的攻撃などを指標した場合においても銃が助手席にある場合の時の方がリスキーな運転をしていることが示された。


コメント:日本では銃に代わるものは何か?武器効果とは反対に,そこにあるだけで安全運転が促進されるものはないか?などの議論になりました。

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