Don't be shy! ノンネイティブは文法が間違っていても発言意図を汲み取ってもらえる

2017/05/05 1:17 に 西村友佳 が投稿
Gibson, E., Tan, C., Futrell, R., Mahowald, K., Konieczny, L., Hemforth, B., & Fedorenko, E. (2017). Don’t Underestimate the Benefits of Being MisunderstoodPsychological Science1–10.

第2言語を話すというのはとても難しいですよね。日本語で話しているときは文法的な間違いがあっても特別気にならないのに、英語などを話していると間違ってしまったときに恥ずかしいなと感じることはありませんか?このように、第2言語を話すことをネガティブに捉えてしまうことが多いと思います。しかし、この研究ではノンネイティブであることのポジティブな側面を示してくれています。
実験はアメリカに住む英語ネイティブの方に
① イスラエル訛りが強いノンネイティブ
② インド訛りが強いネイティブ(インドは英語が準公用語です)
の発話を聞いてもらい、その内容について尋ねるものでした。参加者の解釈が話者の台詞の文字通りのものであったか、それとも話者の意図を汲み取ったものであったかを検討しています。
実験1では目的語と前置詞の使い方が正しい台詞と間違った台詞、
実験2では自動詞と他動詞の使い方が正しい台詞と間違った台詞、
実験3では能動態と受動態の使い方が正しい台詞と間違った台詞が用いられました。
Fig. 1.に結果が示されています。濃い色のバーは① イスラエル訛りが強いノンネイティブの発話に対する回答、薄い色のバーは② インド訛りが強いネイティブの発話に対する回答です。縦軸は話者の台詞の文字通りに解釈された割合を示しています。この結果から、話者がノンネイティブであった場合、目的語と前置詞、自動詞と他動詞の使い方が間違っていたとしても発話意図を汲み取って解釈してもらえることが明らかになりました。ノンネイティブはこの辺りの文法をよく間違えると思われているために、何を話そうとしているのかを理解しようとしてくれているのかもしれません。

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