人に対する好き嫌いは,「あたたかさ」と「有能さ」をどのぐらい重視するかによる

2017/07/28 2:15 に Megumi Tabuchi が投稿
Aquino, A., Haddock, G., Maio, G. R., Wolf, L. J., & Alparone, F. R (2016). The Role of Affective and Cognitive Individual Differences in SocialPerception. Personality and Social Psychology Bulletin, 42(6), 798–810.

3つの研究によって,他者に対する社会的知覚のプロセスと,感情的・認知的欲求の関係を明らかにした。

【研究1】では,個人の感情欲求・認知欲求と,他者の性格特性に対する評価の関係を調べたところ,感情欲求が高い人は他者の「温かさ・冷たさ」の性格特性を重視するするのに対し,認知欲求が高い人は,「有能・非有能」の性格特性を重視していた。
【研究2】では,感情欲求の違いが,「温かい・冷たい」性格特性を持つ他者に対する好き嫌いを予測しており,認知欲求の違いは,「有能・非有能」の性格特性を持つ他者に対する好き嫌いを予測していた。さらに,感情欲求と認知欲求の影響は,個人が持つ態度の基本的な部分である,構造ベースやメタベースとは独立していた。【研究3】では,「温かさ・冷たさ」の性格特性に対するポジティブ・ネガティブ評価の違いが,「認知欲求・感情欲求」から「対象となる他者の好き嫌い」の間を媒介していた。社会的認知のプロセスにおいて,感情・認知欲求の個人差がいかに影響しているかについて議論した。

*感情欲求・認知欲求の個人差については,「個人がどの程度感情・認知面に接近・回避した行動を日常的にとっているか」を問う尺度を用いていましたが,そこで測定されるものと,「個人の一般的な事象に対して活性化させる感情・認知的態度」との違いがいまひとつ分かりませんでした。
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