社会心理学研究は芯まで腐りきってしまったのか?

2017/05/10 15:41 に Asako Miura が投稿
いや,そんなことはない.そもそも腐りきっていたわけでもないし,まだまだ食べれるおいしい果実だよ♪

Motyl, M., Demos, A., Carsel, T. S., Hanson, B. E., Melton, Z. J., Mueller, A. B., ... & Yantis, C. A. (2017). The State of Social and Personality Science: Rotten to the Core, Not So Bad, Getting Better, or Getting Worse?. Journal of Personality and Social Psychology. doi: 10.1037/pspa0000084

社会心理学・パーソナリティ心理学の科学的クオリティは近年大きな議論を呼んできた.問題のある研究実践(QRPs)が数多く行われていることや特定の結果の再現可能性に関する研究が行われてきたものの,こうした議論が研究実践に及ぼしたインパクトは明らかではない.本研究は,研究実践が変化したかどうか,変化したとしたらどのように変化したかを検証するものである.

研究1では,1166名の社会/パーソナリティ心理学者に,近年の議論が自分自身やその領域の研究実践にどのような影響を及ぼしたかの認知を問うた.研究2では,同領域の研究実践,特に統計的検定についてコーディングして2003-2004と2013-2014を比較した.両者から分かったことは,(a)当該領域の近年の議論については楽観視されておらず悲観視されている,(b)議論はQRPsを避けたり最善の実践をしようとする研究者の意図を増加させている,(c)2003-2004に出版された研究の再現可能性の推定値は恐れていたほど悪くはない,(d)2013-2014に出版された研究は2003-2004の研究より向上している,で,総じてこの領域はポジティブな方向に進化しているといえそうだ.



こういう論調の論文しか載らないだろうな,でも,実際そうでないとやってられないよな,という気はしますよね.
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