写りが違っても同じ人だとわかる理由:主成分分析を用いた検討

2018/02/20 0:40 に 西村友佳 が投稿

Burton, A. M., Kramer, R. S. S., Ritchie, K. L., Jenkins, R. (2016). Identity From Variation: Representations of Faces Derived From Multiple Instances. Cognitive Science, 40, 202-223.

これまでの顔認識研究では、AさんとBさんの写真を見て区別できるかといったような話に焦点が当てられていたが、近年では写りの異なるAさんの写真を2枚並べて同じAさんだと判断できるかといったような話が注目されてきている。そして、Aさんのことをよく知っている場合は、どんな状況で撮られた写真を見てもAさんだと判断できるが、Aさんのことをよく知らない場合は難しいことがわかっている。

このBurtonらの研究では、写真によって人物の見え方が変わる背景にはどんな要素があるのか、その変動は個人内で特有のものなのかについて主成分分析を用いて検討する方法を提案している。そして、ハリウッド俳優の写真を使って実際に試して見た結果、一人一人の変動は体系的(顔の向きとか、明るさとか、お化粧とか)だが、その変動パターンはその個人特有で、他の人物には一般化できないことがわかった。


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