性格と社会的影響力の因果関係:親切さ⇒社会的影響力,社会的影響力⇒積極性

2017/04/27 2:41 に Megumi Tabuchi が投稿   [ 2017/04/27 2:43 に更新しました ]
Wood, D. & Harms, P. D. 2017 Evidenceof Non-Corresponsive Causal Relationships Between Personality Traits and SocialPower Over Time. Personality and Social Psychology Bulletin, 43(1),  33–45.

性格特性と社会的環境の関係性は相互的で,性格特性が社会環境に与える影響は,普通,社会環境が性格特性に与える影響を反映していると考えられているが,これらの因果関係には例外的知見がある。
181名のフラタニティとソロリティメンバーに1年間調査を行い,作動性(agency)(=活動的,積極的,創造的といった側面)は社会的影響力と関連しており,社会的影響力が強くなることによって,増加することが明らかとなった。 一方,1年間で社会的影響力がどの程度強くなったかは,共同性(communion)(=他者に対して協力的,信頼,親切といった側面)によって予測されていた。つまり,社会的影響力があれば,人は,低リスク高エフィカシーでやりたいことを行動に移すことができる(=作動性が強くなる)が,同時に社会的影響力は,他者の目標を促進しそうだと受け取られる個人(=共同性が強い個人)により与えられる,という状況が明らかとなった。性格特性と社会的環境の,矛盾しない関係の状態について議論した。

個人特性と社会環境の因果関係というテーマ,フラタニティやソロリティといった集団に調査をしている点,因果関係を明らかにする際に交差遅れモデル(Figure2)を使っている点など,やや古風な香りのする研究でした。
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