心理学的な情報に基づく砂糖入り飲料の容量制限の実施

2017/04/30 8:38 に Risako Shirai が投稿

John, L. K., Donnelly, G. E., & Roberto, C. A. (2017). Psychologically Informed Implementations of Sugary-Drink Portion Limits. Psychological Science, Online First, 1-10.

https://doi.org/10.1177/0956797617692041

2012年,ニューヨーク市 保健精神衛生局はレストランや小売店での砂糖入り飲料の容器の容量を規制する発表をおこなった。これまで,どれほどこのような規制が実際の砂糖入り飲料の消費の増減に関わっているのか,実証的な研究は限られている状態であった。本研究ではレストランなどで実際に見られる砂糖入り飲料の摂取制限の方法2つを取り上げ,これがどれほど効果のあるものなのかを確かめた。その2つとは一括販売 (bundling) とおかわりの自由 (free refills) である。実験参加者は,90分間クイズを解くよう指示され,実験者はその間の砂糖入り飲料の消費量を計算した。一括販売の方法は飲料の購入を減少させた一方で,おかわり自由の制度は消費を増加させた。特に,ウェイターがおかわりを追加してくれる時に,消費量が増加することがわかった。消費量が増加する傾向は,おかわりを手に入れるために歩いて砂糖入り飲料を取りに行かなければならないセルフサービスの状態で,減少した。また本研究から,容器の容量が少なくとも32.8 ozより大きいと,ウェイターが給仕してくれるおかわり自由の状態よりも消費量は増加する可能性が示された。現在,アメリカのファストフード店でのラージサイズは約30 ~42 ozである。そのため,ミディアムサイズやラージサイズが32.8 ozよりも大きいレストランでは,おかわり自由にすることで消費量を減少させてくれるかもしれない。

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