直感的な選択の方が創造性が高い?

2017/10/11 20:42 に Megumi Tabuchi が投稿   [ 2017/10/11 20:44 に更新しました ]
Zhu, Y., Ritter, S. M., Müller, B. C. N., Dijksterhuis, A. (2017) Creativity:Intuitive processing outperforms deliberative processing in creative ideaselection. Journal of Experimental Social Psychology, 73, 180-188.

  私たちの生活の中で,創造的なアイデアは高く評価され,科学技術の多くは創造的なアイデアを生み出せるようデザインされている。しかし,実際の場面で創造的なアイデアを利用する際には,アイデアを生成するよりも,アイデアプールから最も創造的なアイデアを選ぶ,という行為の方が多い。創造的アイデアの生成と創造的アイデアの選択は,いずれも創造性理論と関連しているにも関わらず,両者の研究は別々に行われることが多い。本研究では,特に創造的アイデアの選択における,プロセス(直感的に選ぶか,熟慮して選ぶか)の影響について調べた。

【実験1】

87名の対象者を直感条件(n=44) (「直感的に,最も創造的だと思うアイデアを選択してください」と教示される)と,熟慮条件(n=43(「注意深く分析して,最も創造的だと思うアイデアを選択してください」と教示される)に割り当てる。対象者は予備調査によって集められた創造的なアイデア(例えば,「より多くの人に電車を利用してもらうにはどうすればいい?」といったお題に対する答え。それぞれのアイデアには専門家による得点が付与されている)に対して創造性評価を行った後,「これぞ創造的!」と思うアイデアを6つ選択する。 その結果,創造性・独自性については,直感的条件の方が熟慮条件よりも,創造性の専門家評価が有意に高かった。有用性は,熟慮条件の方が有意に高い傾向。

【実験2

実験1と同じ実験材料を用い,「対象者が先に創造的なアイデアを選択してから評価する」という順番だけ変えて実験を実施。その結果,実験2と同様,創造性・独自性については,直感的条件の方が熟慮条件よりも,創造性の専門家評価が有意に高かった。有用性は有意差なし。

 

いずれにせよ,直感的に選んだものの方が,専門家評価の創造性,独自性が高いという結果に。

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