制御焦点理論と自己決定理論をつなげよう。

2017/05/25 4:15 に Megumi Tabuchi が投稿
Vaughn, L. A. (2017) Foundational Tests of the Need-Support Model. A Framework forBridging Regulatory Focus Theory and Self-Determination Theory. Personality and Social Psychology Bulletin, 43(3), 313-328.

本研究では,制御焦点が,自己決定理論(有能さ・自立性・関連性)で提唱されているNeed-Support (心理的欲求の充足,に近い意味)に影響を与える,というneed-support modelを提案し,Need-Supportが促進焦点と予防焦点の経験の主観的なラベリングに影響することを示した。仮説を提唱するために,3つの研究を行った。

【研究1:促進の方がNeed-Supportが高い】

促進焦点的な経験と,予防焦点的な経験を想起させ,それぞれの経験についてNeed-Supportの評価をさせたところ,予防焦点の経験よりも促進焦点の経験のほうがNeed-Supportの得点が高かった。

【研究2Need-Supportが高い経験は促進的】

「やりたいことを自分で決めることができて(自立性),自分は能力があって(有能さ),ひとりぼっちでもなかった(関係性)」ときの経験を思い出して書くNeed-Support高群の方が,Need-Support低群よりも,経験の評価がより促進的だった。

【研究3:制御焦点傾向をプライミングで】

制御焦点傾向をプライミングで操作したところ,促進的になっている人の方が,よりNeed-Supportが高かった。

 

Regulatory Focus Theory Self-Determination Theoryをつなげたい,という発想自体は分かるが,「つなげた上でより包括的なモデルを作る」というのはなかなかに難しい,という感想。

Comments