自己制御の皮肉:多くを必要とする状況下で自己制御しようとすることは努力を制限する

2017/05/14 9:25 に 浦勇希 が投稿
Laid,Uziel, Roy,F.,Baumeister (2017) The Self-Control Irony: Desire for Self-Control Limits Exertion of Self-Control in Demanding Settings. Personality and Social Psychology Bulletin 43(5),693-705

望ましいことだといわれている自己制御を多くしようとする人は、難しいことをしようとすると理想と現実の差を目の当たりにして「自分できるゼ」感が減少し、それによってパフォーマンスや取り組みの度合いが減少する。という皮肉ですね。

 自己制御は高く順応する人間の能力である。したがって、自己制御の発達は多くの人によって奨励されている。自己制御を行うことの利益は多くのべらえているが、自己制御を行おうとすることの影響についてはほとんど述べられていない。
 この研究では次のことを述べた。自己制御を多く要求するような課題を行う状況の中で制御しようとすることは、個人の目標と知覚されたパフォーマンスの潜在性との間にある差を強調し、自己効力感を減少させ、課題への取り組みをも減少させる。
 このことは以下の4つの調査によって支持されている。
 調査1:強く制御しようとする人は、難しい課題においてはパフォーマンスを低くさせるが、簡単な課題においては向上させた。

 調査2:パフォーマンスの減少を概念的に複製し、自己制御をしようとする強さを実験的に操作することで因果関係を打ち立てた。

 調査3.4:効力感の減少がこれらの効果(パフォーマンスの減少、課題へのモチベーションの減少)を媒介していることを示した。

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