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2014/05/28 17:51 に Aya Murayama が投稿
中村さん
Will M. Gervais, Ara Norenzayan(2012). Like a camera in the sky? Thinking about God increases public self-awareness and socially desirable responding. Journal of Experimental Social Psychology, 48, 298-302. doi:10.1016/j.jesp.2011.09.006
ヘッドライン:信者に神を想像させると、公的自己意識が高まり、社会的に望ましい反応をするようになる。

寺島くん
Kurz, T., Thomas, W. E., & Fonesca, M. A. (2014). A fine is a more effective financial deterrent when framed retributively and extracted publicly. Journal of Experimental Social Psychology, 54, 170-177.
ヘッドライン:罰金は、違反行動の非道徳性に報いる時、また公的に行使されるとき、協力行動を強く引き出す。

末吉さん
Wright, N. D., Hodgson, K., Fleming, S. M., Symmonds, M., Guitart-Masip, M., Dolan, R. J. (2012). Human responses to unfairness with primary rewards and their biological limits. Scientific Reports, 2, 1-4.
最後通牒ゲームの水バージョン.公平性動機は分配物の主観的必要性(vs客観的必要性)によって決定されることを示唆.

田渕さん
DeSteno, D., Dickens, Y. L., & Lerner, J. S. in press. Gratitude: A Tool for Reducing Economic Impatience. Psychological Science, published online 23 April, DOI: 10.1177/0956797614529979
ヘッドライン:「感謝をする」という気持ちは,遅延価値割引の程度を抑える。

村山
Lee, T. L., Gelfand, M. J., & Kashima, Y.     2014. The serial reproduction of conflict: Third parties escalate conflict through communication biases.  Journal of Experimental Social Psychology, 54, 68–72. doi:10.1016/j.jesp.2014.04.006.
ヘッドライン:関係ないのにやいやい言う人たちのせいでもめごとがますます解決できなくなる。

※コメント※

【中村さん】信心深い人たちにとっては神の存在が他者の存在と同じような意味を持つということはわかるが、信心深くない人たちが、「神」の存在をプライミングされた時の振る舞いが一貫しておらず、彼らにとって神とは何なんだろうね、という話になった。


【寺島くん】応報的な罰を与えると遅刻率は低くなるかもしれないが、no showが増える可能性もあるという実験1の結果(メインの結果ではないけれど)が面白かった。実験参加のお願いメールに書く内容という意味でも参考になった。

【末吉さん】喉が渇くように食塩水を点滴しておいて「主観的な乾きが不公正な取引を応諾する傾向を高める」、といわれても、うーん、でもしかたなくない? だって喉乾いてるんだもん。と思った。ただ、あれだけ水の量に差があっても、というところは興味深かった。あと、従属変数の算出方法に少し混乱した。

【田渕さん】感謝したことについて5分間書いただけで遅延価値割引の程度が抑えられる(ポジティブな効果がある)という研究だった。その背景に一体何があ るのか、という議論が少し不十分な気がしたが、確かに誰かに対して「感謝」を表明するということは長期的な関係を想定した上でのことなので、結果として長 期的視点に立った判断がなされやすくなるのか、と思うに至った。もう少しメカニズムについて知りたい。


【村山】従属変数がたくさんあり、またテキストデータのコーディングや特定ワードの抽出などしていて、一歩間違うととっちらかる系の研究だと思ったけど、いずれも仮説にそう結果であることと、視点がユニークで勉強になった。伝言ゲームのように揉め事に関する情報を伝えていくと、自分たちは当事者じゃないのに友人(内集団)に有利な情報を選択的に伝えるようになる&判断も内集団寄りになるというのが面白かった。確かにこういう状況はある。
 









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