【中村】 Levav, J., & Argo, J. J. (2010).Physical Contact and Financial Risk Taking. Psychological Science, 21, 804-810. DOI: 10.1177/0956797610369493 ヘッドライン:女性から肩をポンッとされるとリスクの高い選択をしやすくなる 【村山さん】 Russell, P. S., & Ginger-Sorolla, R. (2011). Moral Anger Is More Flexible Than Moral Disgust. Social Psychological and Personality Science, 2(4), 360-364. ヘッドライン:道徳判断の変化には嫌悪ではなく怒り感情が関連している。 【三浦先生】 Youyou, W., Kosinski, M., & Stillwell, D. (2015). Computer-based personality judgments are more accurate than those made by humans. Proceedings of the National Academy of Sciences, 201418680. ヘッドライン: 他者の性格判断は,知り合いがするよりFacebookの「いいね!」にもとづくものの方が正確 ☆コメント☆ 【中村】 身体接触によって安心感が生じ,それによってリスクの高い選択をしやすくなるという論文。ヘッドライン通りの単純明快な手続きと結果であるが,リスクの高い選択をする際に,「良い恰好を見せよう」とする見栄の影響も大きいのではないのかとのこと。男性ではこの効果が生じなかったり,握手でもこの効果が生じないのが,とても不思議。 【村山さん】 嫌悪が喚起されると,判断が変わりにくくなるというのがとても面白かったです。嫌悪感情を扱う研究は,倫理的な問題からも,嫌悪を喚起させる実験や調査は難しそうだという話になりました。個人的に,選挙に限った話ではありませんが,他者に嫌悪感情を抱かせるような情報を流して印象を悪くさせるという作戦は,態度を維持させる強力な物だと思いました(しかも,その後の真偽を確かめる行動にかなり影響しそう…)。 【三浦先生】その人が何に対して「イイネ!」をつけているかで,その人の性格が予測できてしまうとのこと。何個の「イイネ!」で,どの程度正確な推定ができるかを示したグラフがとても印象的でした。しかし,日本では,企業や者に対して「イイネ!」をつけるよりも,誰かの投稿に対して「イイネ!」をつけるの方が多いので,同じように推定できるかどうかは難しいかもしれないとの話になりました。 担当:中村 |
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