2013/11/11

2013/11/11 6:47 に Megumi Tabuchi が投稿

【末吉さん】

Kim, H., Schnall, S., Yi, D., White, M. P. (2013). Social distance decreases responders’ sensitivity tofairness in the ultimatum game. Judgment and Decision Making, 8(5), 632-638.

ヘッドライン:社会的距離と公平性判断の関連を共感ギャップの観点から検討.親しい人からの不公平オファー→hot→拒否.見知らぬ人からの不公平オファー→cold→受容

 

【寺島くん】

Wilkins, C. L., Wellman, J. D., & Kaiser, C. R. (2013). Status legitimizing beliefs predict positivitytoward Whites who claim anti-White bias. Journal of Experimental Social Psychology, 49(6), 1114-1119.

ヘッドライン:白人差別を主張する人への評価は、地位正当化の信念によって調整されていた。

 

【田渕】

Biss, R. K., Ngo, K. W. J., Hasher, L., Campbell, K. L., & Rowe, G. (2013) Distraction Can Reduce Age-RelatedForgetting. Psychological Science, 24(4), 448–455.  DOI: 10.1177/0956797612457386

ヘッドライン:高齢者の抑制機能の低下が記憶成績を上げる!?

 

【村山さん】

Cameron, C. D., Payne, B. K., & Doris, J. M.  (2013).  Morality in high definition: Emotion differentiation calibrates theinfluence of incidental disgust on moral judgments.   Journal of Experimental Social Psychology, 49(4), 719–725. doi:10.1016/j.jesp.2013.02.014

ヘッドライン:感情を区別することで偶発的な嫌悪感情と道徳的判断の関連が弱くなる。

 

【三浦先生】

Neville, L. (2012). Do economic equality and generalized trust inhibit academicdishonesty? Evidence from state-level search-engine queries. Psychological Science, 23(4), 339-345.

ヘッドライン:収入が不平等な環境にいると一般的信頼性が下がり,そのことが学問的不正行為を増加させる。

 

担当者コメント

【末吉さん】

 見知らぬ人の場合だと思うと、自分や親友の場合よりもオファーのリジェクト率が低くなるという結果を、hot-cold empathy の感情理論、解釈レベル理論で説明した論文。結果は比較的きれいに出てましたが、逆の結果が出ていてもある程度説明できてしまうのではないかと思いました。データをきっちり公開している素敵な雑誌でした。

 

【寺島くん】

地位正当化信念が、白人差別主義者への好意低下を抑えるという研究。あちらでは人種でやるのがきっときれいに出るのかと思いますが、他の概念でも同じような分析ができそうかと思いました。Amazonメカニカルタークが最近の流行りで、日本でも使われ始めているようですね、という話になりました。この流れが終わらないうちに・・・!

 

【田渕】

高齢者の抑制機能低下が、使い方によっては記憶成績低下を防ぐものになりうる・・・かも、という研究。抑制できないことでディストラクターが目に入ってしまい、でもそれが功を奏することもあるという、目の付けどころが面白いです。日常生活実験では年齢差が出ないことの一つの説明になりそうです。

 

【村山さん】

ネガティブ感情の下位感情を明確に区別することが、嫌悪感情と道徳的判断のダイレクトな結びつきを弱くする可能性を示した研究。ネガティブ感情の明確化は道徳的判断のみならず、諸所の意思決定に影響しそうだと思いました。直接は関係しないですが、Well-being研究にも応用できそうな面白い論文でした。

 

【三浦先生】

一般的信頼が経済的不平等と学問的不正行為を媒介する、という結果に明るい未来を見ました。一般的信頼を下げないようにすることが学問的不正行為を防ぐということで、様々に工夫する余地がありそうです。Honor codeという仕組みがあることを、初めて知りました。こういう実際の仕組みがどの程度効いているのかというところまで、結果をさらに応用できると面白いです。

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