2013/11/18

2013/11/18 23:23 に kei terashima が投稿
【寺島】
Hays, N. A. (2013). Fear and loving in social hierarchy: Sex differences in preferences for power versus status. Journal of Experimental Social Psychology, 49, 1130-1136.
ヘッドライン:男性は権力を好み、女性は地位を好む。

【田渕さん】
Gue´guen, N. (2013). Weather and Smiling Contagion: A Quasi Experiment with the Smiling Sunshine. Journal of Nonverbal Behavior, 37, 51-55. DOI 10.1007/s10919-012-0140-y
ヘッドライン:お天気だと笑顔がうつりやすい!

【村山さん】
Luguri, J. B., & Napier, J. L. (2013). Of two minds: The interactive effect of construal level and identity on political polarization. Journal of Experimental Social Psychology, 49(6), 972–977. doi:10.1016/j.jesp.2013.06.002
ヘッドライン:政治的立場が顕在化することによって、抽象的思考が意見の極化につながる。

【三浦先生】
Goodman, J. K., Cryder, C. E., & Cheema, A. (2013). Data Collection in a Flat World: The Strengths and Weaknesses of Mechanical Turk Samples. Journal of Behavioral Decision Making, 26, 213-224. doi: 0.1002/bdm.1753.
ヘッドライン:MTurkは、きちんとスクリーニングをし、ネットの向こう側にいる人がどういう環境で回答しているかに思いを馳せて使いなさい。


担当者コメント

【寺島論文】
男性は権力を、女性は地位を好み、地位に対して正統性が調整変数として働くことを示した論文。権力と地位の定義がわりとざっくりしているのもそうだが、正統性をどうとらえているのかがイマイチ曖昧。「というか正統性ってそもそもなんだ?」といういつもの議論に。コンジョイント分析という分析法を知れたのはよかった。ただ、権力と地位を分けて議論することがどこまで意味を持つのかについては個人的に疑問が。。。

【田渕さん論文】
天気が良い日には笑顔が伝染しやすいことを、実に2500名ものサンプルを対象に調べた論文。方法や議論が相当ざっくりしているけれど、発想が面白い。そもそも話しかける学生の笑顔が天気に左右される可能性があるため、iPadとかで笑顔を提示すれば統制ができるかも。実習を使ったフィールド実験はサンプルも多めにとれて、そこそこの生態学的妥当性もあって有用だけれど、条件の統制などより注意深く臨む必要がありそう。

【村山さん】
抽象的思考が政治的態度(保守vs.リベラル)を極化させる効果を、政治的アイデンティティの顕在化が調整していることを示した論文。3要因の交互作用が有意で、理解するのに一苦労した。健康の維持に関して「なぜvs.どうやって」の質問で解釈レベルを操作しているが、これが実験的な効果を持つことが結構不思議だった。それにしても、アメリカとかだと政治的な二項対立に落とし込んで議論できるのでその辺はうらやましい。

【三浦先生論文】
最近流行りのAmazonMTで募集したサンプルと、伝統的な学生/コミュニティサンプルを色々と比較した研究。いくつかの点で違いはあったものの、利得/損失等に関する意思決定においてはそれほど変わらず、気を付けて使えば便利なのではないか。質問紙でのトラップ項目、ちゃんと教示文を読んでいるかの確認方法など、テクニカルな部分の話が面白かった。JESPとかものすごくMturkが使われているので、利用価値があるうちに使ってみたいね、という話に。
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