2013/6/24

2013/06/27 1:32 に 末吉南美 が投稿   [ 2013/06/27 1:43 に更新しました ]

【末吉】

Mussel, P., Goritz, A. S., Hewing, J. Thevalue of a smile: Facial expression affects ultimatum-game responses. Judgment and decision Making, 8(3), ppXX-XX.

ヘッドライン:最後通牒ゲームでは、提案者が笑顔の時に分配が受け入れられやすい。

 

【寺島さん】

Blader, S. L., & Chen, Y. (2012). Differentiating the Effects of Status and Power: A Justice Perspective. Journal of Personality and Social Psychology, 102(5), 994-1014.

ヘッドライン:地位は他者への公正な行動を促すが、権力は逆の効果をもつ。

 

【村山さん】

Graham, J., Meindl, P., & Beall, E.  (2012).  Integrating the streams of morality research:The case of political ideology. Current Directions in Psychological Science, 21, 373–377. doi: 10.1177/0963721412456842.

ヘッドライン:道徳研究のさらなる発展には、現在の2潮流からなる研究方法を統合した研究が必須である。

 

【三浦先生】

Cacioppo, J.T., Cacioppo, S., Gonzaga, G.C., Ogburn, E. L., VanderWeele, T.J. (in press). Marital satisfaction and break-ups differ across on-line and off-linemeeting venues. PNAS, Published online before print June 3, 2013, doi: 10.1073/pnas.1222447110

ヘッドライン:オンラインでの出会いは増えており,しかも,幸せな結婚をもたらす!

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2947797/10847642

 

★担当者コメント

【末吉論文】

 いつもの最後通牒ゲームに表情刺激(笑顔、怒り顔、ニュートラル顔)を加えただけの研究。なぜ今まで検討されていなかったんだろう、こういうゲームする人って表情にあまり興味がないのだろうか。分配金額が12セントやっす!って思ったけど、この安さがカギなのかもしれない。あんまり高額だと、表情の効果とか関係なくなるからかな。あんまりにもシンプルな研究なので、どうせなら、途中で提案者の表情が変化していくような映像刺激(ニュートラルから怒り顔)を使った方が面白くなりそう。

 

【寺島さん論文】

 混同されがちな地位と権力を分けて考えましょうという研究。5つの研究を通して地位と権力の異なる効果を示しており、この2つの交互作用なんかも検討しているけれど……。組織においては、権力を与えられることが地位の高さを意味しているので、この2つを別々に議論しようとしてるのはやはり疑問。また、従属変数の取り方(分配させたり)がすでに権力を反映してしまっているので、もっとほかの測り方(他者評価とか)でやってみてもよかったのでは。

 

【村山さん論文】

 道徳研究に関するレビュー論文。第一著者のGrahamさんは、今注目の社会心理学者Haidtさんのお弟子さん。5つの道徳的考慮(傷つけないこと(care/harm)、公平性(fairness/cheating)、 内集団への忠誠(loyal/betrayal)、 権威への敬意(respect/subversion)、 神聖さ・純粋さ(sanctity/degradation)は、かなりキリスト教的から来ているカンジ。この辺の根源的なものはまぁいいとして、それ以上のモラルの話になるともう文化の影響をかなり強く受けるので「統合」は難しいのではないか。道徳研究が一昔前に流行ってまた再び波が来ているのは、最近になって色んな指標(fMRIとか)が出てきたからなのかな?

 

【三浦先生論文】

 代表制の高いサンプルから現在のアメリカの結婚事情を見てみよう、という研究。出会いの場所としてオンラインが3分の1も占めており、さらにオフライン出会いよりも離婚率が低く、結婚満足度も高かった。その他の結果としては、バーで出会ったカップルよりも学校や礼拝所等で出会ったカップルの方が満足度が高いなど。「だからどうしろと……」という結果が多かったけれど、現状を網羅的に、属性をコントロールしたうえで検討したところに価値があるようだ。ちなみに出会いの場所はかなり細かく聞かれており「幼馴染」項目まで!「学会」項目はありませんでした。

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