2014/3/10

2014/03/11 8:08 に Megumi Tabuchi が投稿   [ 2014/03/11 8:11 に更新しました ]

【寺島くん】

Passini, S., & Morselli, D. (2010). Disobeying an Illegitimate Request in a Democratic or Authoritarian System. Political Psychology, 31(3), 341-355.

ヘッドライン:正統でない要求は、権力者が民主主義的な時、それが民主主義的だとみなされているときにより受容される。

田渕】

Chung, S., & Han, I. (2013). Factors influencing information distortion in onlinedeliberations: The effects of informational characteristics and regulatoryfocus. Computers in Human Behavior, 29, 2188-2196.doi:10.1016/j.chb.2013.04.036

ヘッドライン:促進焦点の人は楽しいニュースのコメントにひっぱられて,予防焦点の人は真面目なニュースのコメントにひっぱられる。

【村山さん】

Callan, M. J., Harvey, A. J., & Sutton, R. M.  (2014).  Rejecting victims of misfortune reduces delaydiscounting.  Journal of Experimental Social Psychology, 51, 41-44

ヘッドライン:被害者非難をするほど、遅延価値割引を行いにくくなる。

【三浦先生】

Guadagno, R. E., Rempala, D. M., Murphy, S., & Okdie, B. M. (2013). What makes a video go viral? An analysis ofemotional contagion and Internet memes. Computers in Human Behavior, 29(6), 2312-2319.

ヘッドライン: おもろかわいい動画は拡散する.敵からの腹立たしい動画も拡散する.

 
コメント:

【寺島君】

理不尽な要求でも権力者を民主主義的とみなしている場合はより受容されやすく、でもVOC(Value-Oriented Citizenship)なるものが高ければまどわされないよ!という論文。権力を民主主義的だとみなした時により服従的になる、という話の筋は分かるけど、正統性や民主主義として用いている指標や、分析の流れにいろいろと疑問あり。最終的には「正統性とは何か?」という概念の話になりました。やっぱりそこをクリアするのが、この分野の一番難しいところかなぁと思います。


【田渕】

ニュース記事のコメントを読んで、促進の人は楽しいニュース、予防の人は真面目なニュースのときに、コメントに引っ張られて評価を変える、という論文。記事のコメントに影響される態度変容のお話に、制御焦点理論を(やや無理やり)使ってみた、という印象。予防の人が真面目なニュースのコメントで評価を変えることの理論づけがちょっと弱いので、納得いくようで行かない感じでした。


【村山さん】

被害者非難を独立変数とし、非難をするほど遅延価値割引を行いにくくなるというベネフィットが得られることを実験的に示した論文。被害者非難を従属変数として扱った論文が多い中で、発想は面白かったです。被害者条件が「悪い人vs情報なし」になっている点などなど、方法論的な疑問について議論。「遅延価値割引しない」ことが「ポジティブな結果」であるという評価も、考えてみれば状況によりけりだなぁ、と思いました。


【三浦先生】

動画の転送されやすさと情動喚起の関係から、面白い・可愛い動画は一番転送されやすく、外集団からの「怒り喚起動画」も転送されやすいことを示した論文。情動喚起動画の種類(ネガティブ動画が気持ち悪い系だったり)や喚起される情動の強弱について議論。「ライバル大学」からの怒り喚起動画の転送されやすさが、アメリカぽくて面白かったです。しかし一番印象的だったのはあのエルモの極悪非道な有様。忘れられません。

 

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