2014/3/24

2014/04/07 1:44 に kei terashima が投稿
遅くなりました…

【中村さん】
Emberson, L. L., Lupyan, G., Goldstein, M. H., & Spivey, M. J. (2010). Overheard Cell-Phone Conversations: When Less Speech Is More Distracting. Psychological Science, 21(10), 1383-1388.
ヘッドライン:会話の一方しか聞こえないと、注意がそらされる。

【寺島】

Dinesen, P. T., & Jæger, M. M. (2013). The Effect of Terror on Institutional Trust: New Evidence from the 3/11 MadridTerrorist Attack. Political Psychology, 34(6), 917-926.

ヘッドライン:テロの直後に各種組織への信頼は増すが、長続きしない。


【村山さん】

Pietraszkiewicz, A. (2013). Schadenfreude and just world belief. Australian Journal of Psychology, 65, 188–194.

ヘッドライン:公正世界信念が脅威にさらされるとシャーデンフロイデが生じる。


【三浦先生】

Chew, P. K., & Dillon, D. B. (2014). Statistics Anxiety Update: Refining the Construct and Recommendations for a New Research Agenda. Perspectives on Psychological Science, 9(2), 196-208.

ヘッドライン:統計不安の再定義をし、その効果や介入についてレビュー。



◆担当者コメント◆


【中村さん】

他の人が携帯電話で話しているのを聞くとイライラすることが、その会話内容に対する予測のしづらさが原因で生じることを示した論文。携帯電話で話されると何を話してるのか気になって注意がそらされるということだが、時間的な変化については検討されていない。ただ、会話の内容が理解できても、自分と関係のない会話であれば、それはそれで注意がそらされるようにも思う。


【寺島】

テロのような強い恐怖を喚起する事象の後には組織への信頼が増すことを、マドリードでのテロを対象に検討した論文。信頼の上昇は組織の種類によって異なり、またその効果は短期的なものだった。偶然にもテロの直前後に調査が行われていて、データそのものも貴重なものだった。この効果の短期性は、テロに対する組織の対応の悪さが原因と論じられており、では上手な対処は信頼を長期的なものにするのか、検討の余地がありそう。


【村山さん】

公正世界信念が脅威にさらされると、他者の失敗がその人にふさわしいものであると考え、同時にシャーデンフロイデ(メシウマ状態)を経験することを検討した論文。ジャーナルのレベルが低いせいか問題がないわけではないが、シャーデンフロイデが社会的に望ましくなくまた概念的に特殊なものであることを考慮して、失敗について書かれた漫画をお勧めする程度が指標として使われていた点が面白かった。


【三浦先生】

態度と混同されていた統計不安を再定義し、その規定要因について検討した論文。論文の後半では、あるストーリーの問題解決に統計を使わせる、統計不安が高い人への配慮、講師が学生と心理/物理的距離を縮める(?)などの介入方法が提案されていた。統計不安に関する諸々が網羅されている反面、後半のアドバイスが統計に限定されない一般的な話(ユーモアを交えるなど)で、なんだかなあ、という感じ。しかし統計教育の重要さを考えれば、参考になる点も多い。

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