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2015/02/08 22:28 に Saki Nakamura が投稿
【中村】
Dover, T. L., Major, B., Kunstman, J.W., & Sawyer, P. J. (2015). 
Journal of Experimental Social Psychology, 56, 96–103. doi:10.1016/j.jesp.2014.09.003
ヘッドライン:世の中は不公平だと思っているラテン系アメリカ人は,白人から受けた不当な扱いに対してイライラするけれど,心臓血管反応的なパターンとしては適応的。

【田渕さん】
Bastian, B., Jetten, J., & Ferris, L. J. (2014).
Psychological Science, 25(11), 2079–2085. DOI: 10.1177/0956797614545886
ヘッドライン:痛い経験を分かち合うと絆が生まれる

【村山さん】
Adams, G. S. & Mullen, E. (2015). 
Social Psychological and Personality Science, 6, 31-38.
ヘッドライン:加害者が罰せられると、被害者への補償をあまり考慮しなくなる。


☆コメント☆
【中村】 外集団からの不公正な扱いのほうが,内集団からの不公正な扱いよりも,嫌悪的な感情や行動をしやすいことはそこまで新しい話ではないと思いますが,それに生理反応(心臓血管系)を加えたところが新しいところ。しかも,表出としてはイライラしているのに,その方が適応的なのがおもしろいと思いました。それにしても,4要因の交互作用の検討…すごい…。

【田渕さん】 痛みを経験した集団のほうが,主観的な信頼だけでなく,行動指標(協力行動)までに影響することを示した論文です。この論文では,同じ痛みを集団全員が経験していますが,経験する人としない人がいたら,協力と非協力の格差が拡大するのか,という議論になりました。氷水に手をつけさせられたり,スクワットをさせられたり,バードアイ唐辛子(辛さレベル世界6位らしいです…)を食べさせられたり…,ユニークな課題でした。

【村山さん】 加害者が罰するほうが,精神的にも,危険を回避するという意味でも,いくつかの側面のメリットがあるということから,直接的な補償がなくても,埋め合わせをしてしまうとのこと。この研究では,「罰の程度」→「被害者への補償」の影響を中心的に見ていましたが,被害を直接補償することができない場合(ex, 殺人)だと,その分も罰を上乗せするというような,「被害者への補償」→「罰の程度」の方向の影響もあるのかな,と思いました。

担当:中村
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