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2015/03/02 1:16 に Saki Nakamura が投稿
【中村】
Packer, D J., Fujita, K., & Herman, S. (2013).
Journal of Experimental Social Psychology, 49, 927–932.
ヘッドライン:高水準の解釈をすると,誠実な人は所属集団の問題に対して異議を唱える。

【田渕さん】
Kitayama, S, Park, J., Boylan, J. M., Miyamoto, Y., Levine, C. S., Hazel Rose Markus, H. R., Karasawa, M., Coe, C. L., Kawakami, N., Love, G. D., & Ryff, C. D. (2015).
Psychological Science, 26(2) 211–220. DOI: 10.1177/0956797614561268 
ヘッドライン:怒りの表出は,アメリカでは身体的健康リスクを上げ,日本ではリスクを下げる。

【村山さん】
Locke, C. C., & Anderson, C. (2015). 
Journal of Experimental Social Psychology, 58, 42–47.
ヘッドライン:2人のうち地位の高い人物が自信満々だと間違った意思決定がなされてしまう。

☆コメント☆
【中村】 誠実な人は目標達成の動機が強いので,集団の中で問題を議論する場合に,解釈レベルが高くなると,長期的なメリットまで目を向けられるようになり,そのために異議を表明しやすくなるという。誠実さをパーソナリティとしてとらえると,どう使えばいいのかよくわからないけど,“誠実そうに振る舞う”のでも同じようなことが言えたら,面白いかもしれないという議論になりました。

【田渕さん】 アメリカでは怒りの表出は不満を示すので健康リスクが高まるが,日本では怒りの表出ができる人は集団内の地位が高い人であるため健康リスクを下げるという。怒りの表出の意味が文化的に違い,それが媒介して健康リスクを予測するのが面白い。個人的に,怒りの表出の文化差は,アメリかでは“怒る”で,日本では叱る”という違いなのかな,と思いました。

【村山さん】 地位の高い人が自信満々で開放的でない振る舞いをする時,その決定に従ってしまうとのこと。しかも,地位の高い人が自信満々だと,地位の低い人はその意思決定への参加の程度も減ってしまう。まさに有無を言わせないことを示した論文。誤った意思決定につながるということを考えると,見かけに騙されないように注意が必要だろう。
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