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2014/04/30 19:20 に Aya Murayama が投稿
三浦先生
Tang, S., Shepherd, S., & Kay, A. C.(2014). Do Difficult Decisions Motivate Belief in Fate? A Test in the Context of the 2012 U.S. Presidential Election. Psychological Science, 2014; DOI: 10.1177/0956797613519448   
ヘッドライン:決断しかねる意思決定によるもやもやは「どうせそうなると決まってる」と思うことで解消する

村山
Young, S.G., Slepian, M.L., Wilson, J.P., & Hugenberg, K. (2014). Averted eye-gaze disrupts configural face encoding.  Journal of Experimental Social Psychology, 53, 94-99.   
ヘッドライン:視線がそれていると顔に関する構成的記号化がされにくくなる。

末吉さん
Blader, S. L., Rothman, N. B. (2014). Paving the road to preferential treatment with good intentions: Empathy, accountability and fairness. Journal of Experimental Psychology, 50, 65-81.   
ヘッドライン:困窮者に対して共感することで優遇(贔屓)しようとするが,これは意思決定の責任が低いときだけの効果である。優遇は公正性の無関心さから生じるのではなく,むしろそれを公正だと認知して生じるものである。

寺島君
Lee, E. H., & Schnell, S. (in press). The Influence of Social Power on Weight Perception. Journal of Experimental Psychology: General  doi: 10.1037/a0035699   
ヘッドライン:権力の欠如は、対象をより重いと知覚させる。

中村さん
Przybylski, A. K. & Weinstein, N. (2013). Can you connect with me now? How the presence of mobile communication technology influences face-to-face conversation quality.    Journal of Social and Personal Relationships, 30(3), 237-246. DOI: 10.1177/0265407512453827    
ヘッドライン:単に携帯電話があるだけで、関係形成が阻害される。

【コメント】
・三浦先生
アメリカの選挙や投票関連の実験は、日本の現状にはあてはめにくいものが多いが、今回の論文は日本でも似たような検討ができそうだと思った。確かに選挙結果が出た時に、「そうなる運命だった」と思うことが自分自身あるように思う。ある種の認知的不協和解消過程なのかもしれない。

・村山
顔の知覚には他の物体と違ってパーツごとではなく各パーツの相対的な位置関係などを考慮した特別な知覚がなされるが、ターゲット刺激の目線がずれていたらその特別な知覚が阻害される、という研究結果だった。実験の手続きが複雑でやや理解に苦しんだ。このような知覚はヒト特有、とされていたが、同じ霊長類のチンパンジーとかではどうだろう、と思った。

・末吉さん
アカウンタビリティとレスポンシビリティの違いについてしばし議論した。全部で4つの研究がおこなわれていたが、シナリオ、実験、一般化、というお決まり必勝コースだった。

・寺島君
 権力をプライミングで欠如させると持ち上げた物の重さをより重いと知覚するという研究だった。物体の重さをどれくらいに見積もるか、という従属変数は面白いなは思った。権力のプライミングの仕方もあれこれやっていて実験大変だっただろうなぁとは思うが、エピソードプライミングが(毎度のことながら)効くというのがにわかに信じがたい、という話になった。日本人でも効くのだろうか。そもそも、パワーを感じた時、というのはどういう時のことを書けばいいのか分からないという事案が多発しそうだ。

・中村さん
自分のものではなくても携帯電話があるだけで2者の関係形成に悪影響があるという結果だった。関係の質の測定は質問紙で行っているが、認知資源が携帯電話の存在によって少なくなる可能性を考慮すると、例えば記憶課題(会話の内容について覚えていることを書きだしてもらう)のような測定もできたのではないかなと思った。
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