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2015/04/05 23:49 に Asako Miura が投稿   [ 2015/04/06 0:01 に更新しました ]
【中村】
Savary, J., Kleiman, T., Hassin, R. R., & Dhar, R. (2015). Positive Consequences of Conflict on Decision Making: When a Conflict Mindset Facilitates ChoiceJournal of Experimental Psychology: General, 144, 1-6.
ヘッドライン:前もった葛藤状態によって,目の前の葛藤に対して今解決するようになる。

プライムされた適度な目標葛藤はシステマティックな思考を促進し,選択課題(選択するかしないかを選択する課題)において「選択する」を増やすが,それは知覚された葛藤レベルにより仲介されない(プライミングによる効果が大きい)という研究.「適度な」というのがポイントか.葛藤が思考に及ぼす影響は逆U字(弱すぎても強すぎてもヒューリスティックになるが…)だろうかという議論に.それにしてもプライミングの操作の効きぶりは相変わらず謎めいている…

【村山】
Rudert, S. C., Reutner, L., Walker, M., & Greifeneder, R. (2015). An unscathed past in the face of death: Mortality salience reduces individuals’ regrets.  Journal of Experimental Social Psychology, 58, 34–41. doi:10.1016/j.jesp.2014.12.006
ヘッドライン:自分自身の死に直面すると後悔にしくくなる。

死に直面した時に後悔しないようにあれこれやっとけ,というライフスタイル本があるが,そんなの嘘っぱちだ.TMT(Terror Management Theory)にもとづけば死に直面する(ようなプライミングをされる)とむしろ後悔は減るのだから,ということを実証的に示した研究.JESPらしいシュアな一方でこじんまりした研究という印象だが,「何でも減る」ではなく「幸せだったこと」の記述には「死に直面」プライミング操作による差異がないことを示していたのは好印象であった.

【三浦】
Doré, B., Ort, L., Braverman, O., & Ochsner, K. N. (2015). Sadness Shifts to Anxiety Over Time and Distance From the National Tragedy in Newtown, Connecticut. Psychological Science, 09567976145622
ヘッドライン:悲劇的事象に対する感情は,悲しみから不安に移りゆく

アメリカで起きた銃乱射事件を素材に,それに関連するツイートに表出している情動について時間/空間的距離による差異を検討した研究.悲しみは時系列的に/空間的に離れるほど減少し,不安はその逆.不安が増えるに従い因果的思考に関する語が増えていることを解釈レベル理論(距離と思考の抽象/具体が関連する)に基づいて考察している.ツイートデータのクリーニング方法が参考になった+ソシャメで得られた傾向を実験に持ち込んで因果関係を検証したところが新しかった.
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