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2015/05/27 1:54 に Saki Nakamura が投稿
【中村】
Forgas, J. P. (2015).
Journal of Experimental Social Psychology, 58, 136–141.
ヘッドライン:ポジティブムードだと,はっきり見えることが印象を左右する。

【村山さん】
Gromet, D. M., Hartson, K. a, & Sherman, D. K. (2015). 
Journal of Experimental Social Psychology, 59, 40–46. doi:10.1016/j.jesp.2015.03.002
ヘッドライン:保守派は成功に幸運がともなうことを信じたくない。

【三浦先生】
Uchida Y, Kanagawa C, Takenishi A, Harada A, Okawa K, Yabuno H (2015) 
PLoS ONE 10(5): e0125966. doi:10.1371/journal.pone.0125966
ヘッドライン:震災報道は世間で言われるほど感情が勝っていたわけではなく,そんな「気がする」だけだった.


☆コメント☆
【中村】 はっきり見えること(可視性)とムードが人の印象に及ぼす影響について検討した論文。ポジティブムードだと可視性の高低によって印象の違いが大きく(高>低で印象が良い),ネガティブムードだと可視性の高低の印象の差が縮まっている。この効果はムードによって使用されやすい処理方略の違いが媒介していることを示した。ムードの研究の多くが,ポジティブなムードを引き起こすためにコメディを見せているが,笑いの感覚は文化によって違いが大きいので,日本ではどういう刺激が適しているのかという話になりました。

【村山さん】 保守派は,失敗に対して「その人の現状はその人のせいだ」と帰属する傾向がある。この研究では,保守派の人は成功に対しても,その人のものだと考えるため,幸運(外的なもの)によるものだと考えない,という仮説を検証している。アメリカでは保守かリベラルかが支持政党できれいに分かれる。日本で保守かリベラルかをきれいに分けるものは何だろうか…という議論になりました。

【三浦先生】 研究1では東日本大震災に関するテレビと新聞の報道の内容を分析し,研究2ではジャーナリストを対象に震災報道に対する調査を行っていた。どちらも報道内容自体は「感情的」ではなく,「客観的」に行われていることを示していた。何か出来事が生じた時は事実に向き合い,過去を振り返った時に思いが込み上げてくる,というような傾向が反映されているのではという話になりました。
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