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2014/06/30 2:14 に kei terashima が投稿
【中村さん】
Yaniv, I., & Choshen, H. S. (2012). When guessing what another person would say is better than giving your own opinion: Using perspective-taking to improve advice-taking. Journal of Experimental Social Psychology, 48, 1022-1028.
ヘッドライン:他者の視点で回答させることは、自己中心的な判断を回避させるのに有効な手続きである。

【寺島】

Karelaia, N., & Keck, S. (2013). When deviant leaders are punished more than non-leaders: The role of deviance severity. Journal of Experimental Social Psychology, 49, 783-796.

ヘッドライン:リーダーが強い逸脱をした場合、非リーダーよりも厳しく罰せられる。


【末吉さん】

Evans, A. T., Clark, J. K. (2012). Source characteristics and persuasion: The role of self-monitoring in self-validation. Journal of Experimental Social Psychology, 48, 383-386.

ヘッドライン:高セルフモニターは魅力的な情報ソースに動かされやすく,低セルフモニターは専門的な情報ソースに動かされやすい.


【田渕さん】
Gould, O. N. & Gautreau, S. M. (2014) Empathy and Conversational Enjoyment in Younger and Older Adults. Experimental Aging Research: An International Journal Devoted to the Scientific Study of the Aging Process, 40:1, 60-80.

ヘッドライン:若者は共感性関係なく同世代の知人と話すのが楽しく、高齢者は誰とでも会話は楽しいが共感性が高いとより楽しい。


【三浦先生】

Knausenberger, J., Hellmann, J. H., & Echterhoff, G. (2014). When virtual contact is all you need: Subtle reminders of Facebook preempt socialcontact restoration after exclusion. European Journal of Social Psychology.

ヘッドライン: FBアイコンを見ただけで仲間はずれにされた痛みが解消される



*報告者コメント*

【中村さん】
他者視点取得で考えることが自己中心的なバイアスに打ち勝ち、他者からの助言の受容を促進させることを検討。ただしこの効果は持続せず、後に自分で考えることを行うと再び自己中心的バイアスが出現した。仮説上の効果を検討する対象が食品のカロリーの推定であり、これで助言の効果を云々言われても…という印象。特にカロリー推定の正確さをどう計算したのかが不明で、もやもやした。

【寺島】
リーダーの強い(vs弱い)逸脱行動(=他者に危害を加える行動)は非リーダーよりも厳しく(vs甘く)罰せられるということを検討。背景には、リーダーが強い逸脱行動をしたときに生じる裏切られた感覚、弱い逸脱行動をしたときに生じるリーダーの「特権性」が媒介していた。慎重に操作チェックの妥当性を検証し、代替説明をつぶしたりと、参考になる点が多かった。リーダーの軽い逸脱行動はむしろフォロワーからの支持を強めるかも、という考察は面白いが、そんなことになるだろうか。

【末吉さん】
セルフモニタリングの程度の違い(低いvs高い)が、情報発信者の特質(専門性vs魅力)による説得的メッセージの受容の差異を説明することを検証。専門性と魅力は対になる概念なのか、セルフモニタリングと説得行動との関連を論じる議論は結構苦しいのでは、などいくつかもやもやする点あり。それにしても、「説得がどういう時にうまくいくか」という研究は結構昔からある印象だが、いまだにその手の研究は行われているんだ、と思う。

【田渕さん】
若者は同世代の知人と話すことに楽しみを見出す一方、高齢者はどの世代との会話も楽しいと評定し、後者では会話の楽しさと共感性に関連があった。若者では共感性の影響が見られなかった。若者は別の世代(子供、高齢者)との会話を同世代と比べ楽しくないと評定するという切ない結果に。しかし、2変数の直接の関係のみを見ていたり、物足りない点がいくつかあった。

【三浦先生】
Facebookアイコンの呈示が、社会的排除経験後の社会的接触の希求を抑制する(つまり排除の痛みを緩和する)ことを示した。アイコンの同定の有無、ムードなどの影響を制御しても効果は残り、アイコンへの単純接触による効果であることが主張されている。が、FBアイコンがそのような効果を持つ背景(たとえば「友情」「仲間」へのアクセシビリティの上昇)に触れられておらず、なんとも片手落ちな感じ。
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