7/27

2015/07/27 0:42 に Megumi Tabuchi が投稿

【中村さん】

Chen, F. S., Minson, J. A. Schöne, M. & Heinrichs, M. (2013).

In the Eye of the Beholder: Eye Contact Increases Resistance to Persuasion.

Psychological Science, 24(11), 2254–2261

ヘッドライン: 説得者の目をじっと見つめると、説得されにくくなる。


【田渕】

Schäfer, M., Haun, D. B. M., & Tomasello, M. (2015).

 Fair Is Not Fair Everywhere.

Psychological Science, in press. DOI: 10.1177/0956797615586188

ヘッドライン:「働いた分だけそれ相応の報酬をもらう」という分配公正性の感覚には文化差がある。


【三浦先生】

Donnellan, M. B., Lucas, R. E., & Cesario, J. (2015).
Emotion, 15(1), 109.
ヘッドライン: 「孤独な人ほど入浴したがる」研究にダウト.

*コメント
【中村さん】
説得される側が説得者の目をじっと見ている方が、口をじっと見ているよりも説得されにくいという研究。ビデオ映像を用いているので実際の場面に応用できるのかはともかくも、綺麗な結果が出ているところが(nは少なくても)Psychological Scienceなのかなぁという感じです。この結果だと「目を見ない効果」というよりも「口元を見ると説得されやすくなる」という効果が強く出ているようなので、例えば選挙演説者は口元に特異なヒゲとかつけておくほうがいい・・のかもしれないですね。

【田渕】
分配公正性には分化差がある、というのを3つの文化圏の子どもたちを対象に行った研究。ナミビアとケニアの子どもたち、特にケニア(年齢がヒエラルキーになる社会)の子どもたちの間では「いっぱい貢献したほうがいっぱいもらう」という感覚がほとんどない、ということが行動で明らかに分かるというのが面白かったです。ニカウさんは貢献度合いにあまり関わらず均等に分ける派、ということです。ケニアの子たちがいつの時点で「分配」の感覚が形成されるのか気になります。

【三浦先生】
Bargh and Sahlev(2012)の追試をして「入浴と孤独感は関係なかった」ことを示した研究(マペットさんふたたび!)。サンプルサイズが少なすぎたり、なによりサンプルの分布が明らかにおかしかったり(1週間に1回以下しか入浴しない、しかも冷たいお湯に使っているという人が大半)という点を正してデータをとってみると、やっぱり全然関係ないという結果に。こうしてみるとやはりBargh and Sahlev(2012)がいかに怪しげかというのがよく分かりましたが、どういう経緯でそんな謎集団からからデータをとってこうなったのかは永久に謎ですね。。。日本人大学生のサンプルがいかに真面目か、というのがわかったのも面白かったです。

Comments