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2015/09/14 20:20 に Saki Nakamura が投稿   [ 2015/09/14 20:48 に更新しました ]
【中村】
Rudd, M., Vohs, K. D. and Aaker, J. (2012).
Psychological Science, 23(10), 1130–1136.
ヘッドライン:畏怖を感じると時間のゆとりを知覚する。

【田渕さん】
Erin A. Maloney, E. A., Ramirez, G., Gunderson, E. A., Levine, S. C., & Beilock, S. L. (2015). 
Psychological Science, in press. DOI: 10.1177/0956797615592630
ヘッドライン:算数不安の高い両親が頻繁に宿題を手伝うと,子どもの算数の成績は上がらず不安も高くなる。

【三浦先生】
Open Science Collaboration (2015).
Science, 349(6251).
ヘッドライン:心理学の研究結果、6割以上が再現不可能.

☆コメント☆
【中村】 時間の有用性の知覚→畏怖の方向の話はよくあるが、畏怖→時間の有用性の知覚の方向という、これまでとは逆の方向の因果を検討したのがこの論文の新しいところなのかと思います。ただ、序論で書かれていた理論も時間の有用性→畏怖の方向に関する理論で、畏怖→時間の有用性の方向のメカニズムが納得できない感じであった。また、実験3の「エッフェル塔に上ってパリの景色を見る(という文章を読ませる)」というのは、畏怖の操作になっているのか疑問が残る。

【田渕さん】 Figure 2の交互作用のグラフが見事です。算数不安が高く、頻繁に宿題を手伝う親のところだけが、子供の算数の成績が落ちていました。算数不安の低い両親でも、手伝う頻度によって成績があまり変わらないので、宿題の内容には口出しせず、先生にお任せしておいた方がいいのかもしれない。両親の算数不安の高低によって、宿題の教え方の「質」に違いがあるのでは、という話になりました。

【三浦先生】 心理学の研究の中でも、認知心理の再現率は半分程度であるが、社会心理で再現できた論文は30%を以下ととても低い。再現できたものはオリジナルと同じくらいの効果量であったが、再現できなかったものはオリジナルの効果量とは全く関連がなかった。再現できなかった論文がダメということではなく、このような証拠を蓄積して、修正していくように努めることが大事とのこと。見ただけで結果が直感的に理解しやすい図も素敵でした。
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