収入が不平等な環境は一般的信頼性を低下させ,そのことが学問的不正行為を増加させる

2013/11/10 14:55 に Asako Miura が投稿   [ 2013/11/10 14:57 に更新しました ]

経済的不平等は学問における誠実さにどのような効果を持つだろうか.2003~2011年のGoogle検索クエリデータと,収入の不平等性と一般的信頼に関する州レベルの尺度データを用いて,学問的に不正直な(期末レポート「製造」やカンニングに役立つ情報の)検索は,収入の不平等性が高く,一般的信頼が低い州でよく行われていることを見いだした.これらの関係は,文脈的な変数(一人あたりの平均収入や大学数など)を統制しても維持された.収入の不平等性と学問的な不正直さの関係は,一般的信頼によって完全に仲介されていた.経済的不平等性が高いと,人々は互いを信頼に足る存在であると見なさなくなりやすい.そして,この一般的信頼の低下が,学問的に不正直な行為を増やすことにつながる.この結果はHonor codeの効果に関する先行研究の知見を説明する可能性がある.
Comments