結果が出なかった研究を論文にするモティベーションってなんだろう.

2015/03/26 22:18 に Asako Miura が投稿
Franco, A., Malhotra, N., & Simonovits, G. (2014). Publication bias in the social sciences: Unlocking the file drawer. Science, 345(6203), 1502-1505.

実施された研究に関するよく知られた母集団を対象とした分析によって出版バイアスを研究した.母集団となった研究は全部で221あり,出版の有無がはっきり分かる.全米科学財団(NSF)がスポンサーとなっているTESS(Time-sharing Experiments in the Social Sciences)プログラム(アメリカの成人の代表性の高いサンプルを対象にサーベイベースの実験を行う研究を対象とした研究支援制度)を活用してデータを収集した.TESSへのプロポーザルは厳格なピアレビューを経ているので,サンプルとなった諸研究は一定以上の高い水準の質を有しているはずである.強い結果を得た研究は結果の出なかった研究より40%ポイントほど出版されやすく,きちんとしたかたちでまとめられる傾向が60%ポイントほど高かった.これらは出版バイアスの存在を示す直接的な証拠であり,研究生産のどのステージでそれが生じるのかを特定したものである.著者らは「結果が出なかった」らそれらをまとめたり投稿したりしないのである.
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