悲劇的な出来事に対する感情は悲しみから不安へとシフトする

2015/04/06 22:54 に Asako Miura が投稿

Doré, B., Ort, L., Braverman, O., & Ochsner, K. N. (2015) Sadness Shifts to Anxiety Over Time and Distance From the National Tragedy in Newtown, Connecticut. Psychological Science, 0956797614562218.

時間的,空間的な距離の増加は,悲劇的な出来事に対する反応において感じられ表出される情動にどのような影響を与えるだろうか.ごくふつうに考えると,情動の強さは減衰するだろうが,情動の質についてはまだよくわかっていない.大きなツイッターデータセットを用いて,サンディフィック小学校銃乱射事件に関するツイートに含まれる情緒的/認知的な語の使用における時間的,空間的パターンを特定した.悲しみ語の使用は時間的,空間的距離に応じて減少したが,不安語は逆パタンを示し,因果的思考に関連する語と共起していた.フォローアップ実験を行い,この事件に関する(具体的な詳細と対照的な)原因に関する抽象的な思考は,悲しみの減少と不安の増大と同時に発生しており,そのことは「同じようなことが将来起きるかもしれない」という思いと関連していたことが示された.これらのデータは,情動反応性に関する諸理論に挑戦するものであり,また時間,空間,そして因果的思考が悲劇に対する情報反応におけるカテゴリーシフト(つまり悲しみ→不安)に影響を及ぼす要因であることを示している.

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