調査しながら別のことをやる人は少なからずいて,やってる回数が多いとsatisfice傾向(無回答数)は高まる

2016/04/02 22:07 に Asako Miura が投稿
Sendelbah, A., Vehovar, V., Slavec, A., & Petrovcic, A. (2016). Investigating respondent multitasking in web surveys using paradata. Computers in Human Behavior, 55, 777-787.

コンピュータは日常のマルチタスクに重要な役割を果たしている.この観点から,われわれはWeb調査回答に際するマルチタスク回答(RM)に注目した.RMとは,Web調査の質問紙に回答している際に回答者が別の活動に従事することによって生じる.RMが調査結果に及ぼす影響に関する概念的フレームワークは認知心理学と調査法に関する知見を統合して形成した.われわれは,Web調査に際するRM測定に際して,新しいアプローチを提案した.それは,いくつかの「パラデータ」(回答者の質問紙回答プロセスにおいて「反応性ではない」行動を電子的にトラッキングするもの)を利用したことである.RMについて回答時間のみで測定するのではなく,回答者が,質問紙が表示されているウィンドウから目をそらし(そしてチャットしたりメールしたりWebブラウズしたり),その後また質問紙に戻ってくるという行動=「フォーカスアウト」を導入したのである.大学生サンプル(n=267)によりこのアプローチの有効性を検証した.回答者の60%が少なくとも1度はRMをしており,回答の質の指標のうち無回答と関連していた.(non-differentiation:同じ回答を続けるsatisficing については関連がなかった).RMに関するパラデータに基づくアプローチの実用性が示されたので,今後どんどん使って下さい.
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