オンライン調査における不注意チェックの効果を検証.IMC違反者を馴致してもあまり意味がない?

2016/04/02 22:08 に Asako Miura が投稿
Berinsky, A. J., Margolis, M. F., & Sances, M. W. (in press). Can we turn shirkers into workers? Journal of Experimental Social Psychology.

調査研究者が,不注意な回答者を特定し,データのノイズを減らすために「注意チェック」を用いることが増えている.しかし,いったん不注意回答者を特定したら,研究者は「落とす」(つまり外的妥当性を脅かす行為をする)か,「キープする」(つまり内的妥当性を脅かす行為をする)か,決めなければならない.本研究では,第3の方法―不注意回答者を,注意を払う気にさせることができるか?―があるかどうかを探る.3つの研究で3つの方略を用いて,こうした「誘い」が注意チェック通過に際する注意力を増すことはできるが,記述/実験的調査項目におけるノイズは減らさないことを示す.そして,こうした誘いは回答者の調査からのドロップアウトの原因にもなる.これらの結果は応用研究にとって重要な含意を持っている.研究者は注意チェックによって不注意を測定し続けるべきだが,「shirker(怠け者)」回答者の注意を増すのは事前予想ほど簡単ではなかった.
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