☆とても有能な仲間がいると心が折れるのは仕方のないことなんだ

2016/04/02 22:11 に Asako Miura が投稿   [ 2016/04/06 21:54 に更新しました ]
Rogers, T., & Feller, A. (in press). Discouraged by peer excellence: Exposure to exemplary peer performance causes quitting. Psychological Science. DOI: 10.1177/0956797615623770

人はしばしば(そして時に介入のデザインによって)「模範となる仲間の成績」を目にさせられる.われわれは,2つの研究によって,「模範となる仲間の成績」に晒されることが,「ああ,とてもじゃないがこいつみたいにすごいことはできねぇ」と自覚する原因となることで動機づけや成功を減じうることを示した.さらにそのことは関連領域への帰属意識を削ぐことにもつながる.我々は,仲間の優秀さによってもたらされるこうした落胆―学生たちが相互評価を求められる際に(求めてそうしたわけでもないのに)仲間の能力を見せつけられてしまうというのはいかにもありがちだ―を検証した.研究1は自然実験で,巨大なオンライン公開講座の相互評価場面を用いた(N=5740).模範となる仲間の成績に晒されるとコース離脱率が高かった.研究2ではオンラインで追試実験(N=361)を実施してその心理的メカニズムを探求した.仲間の優秀者で「心が折れる」ことがもつ理論的含意は,社会的判断,社会的比較,参照バイアスといった研究に適用でき,また社会的比較を導入するような介入には実践的な意味で有用だろう.
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