質問項目に目を通したかどうかに大学生とMTurkerの違いはないが,教示をちゃんと読んでそれに従うかどうかは随分違う

2016/04/02 22:12 に Asako Miura が投稿
Ramsey, S. R., Thompson, K. L., McKenzie, M., & Rosenbaum, A. (2016). Psychological research in the internet age: The quality of web-based data. Computers in Human Behavior, 58, 354-360.

インターネットは参加者を募りデータを収集するために心理学研究で数多く用いられている.本論文では2つの研究を通じて,ラボ内外においてWebベースで収集されるデータの質について検証した.いずれの研究でも項目認識の正確さを質問への注意の程度を示す指標として用いた.研究1では学部生(N=504)を対象として,彼らがラボ内外で質問を読み参加する程度を検証し,研究2では追試をおこなうとともに,MTurkサンプル(N=744)を加えて,直感的でない調査の教示に対する注意の程度を検証した.参加者は場所やサンプルの種類を問わず項目をよく認識していたが,両研究において正確さに小さな性差が認められた.「前に見た質問」を特定する正確さは男性より女性の方が優れていた.研究2において,MTurkの参加者はラボ内外いずれの場合の学部生参加者よりも教示をよく読む傾向があった.こうした知見は調査の管理はもちろんサンプリング目的にもインターネットは有用であり,直感的でない教示を用いる研究の際はよく注意すべきだということを示唆している.
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