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論文採択

2013/07/08 3:05 に Asako Miura が投稿   [ 2013/09/04 18:51 に更新しました ]
以下の論文が,「心理学研究」に掲載されることが決まりました.

田渕 恵・三浦 麻子 (in press). 高齢者の利他的行動場面における世代間相互作用の実験的検討 心理学研究, 84(6). 英文要約はこちらから参照できます.

要約
本研究の目的は,高齢者が若者に対して利他的な行動をとる場面において,若者からの反応が高齢者の心理的発達および行動に,どのように影響するのかを実験的に調べることであった。高齢者の心理的発達としては,Eriksonが第Ⅶ段階の発達課題とした“世代性(Generativity)”という概念に着目した.高齢者34名(平均年齢68.38±3.53歳)を対象に,相手の反応(ポジティブ・ニュートラル)×相手の世代(若者・同世代の高齢者)を操作した,2要因被験者間デザインの実験を行った。利他的行動としては,“高齢者が過去の経験とそこから得た知恵について教える”という行動を採用し,実験協力者は実験参加者の行動に対してポジティブ,もしくはニュートラルに反応した。その結果,相手が若者である場合にのみ相手からの反応の影響が認められ,若者がポジティブに反応した場合は高齢者の世代性が向上し,若者への利他的行動が生起する一方,ネガティブに反応した場合は高齢者の世代性が低下することが明らかとなった。本研究により,これまで調査研究によって提唱されてきた,若い世代からの反応や態度が高齢者の世代性に与える影響の大きさを,実験的に検証することができた。
キーワード 世代性,利他性,世代間相互作用,高齢者,利他的行動

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本研究は,関西学院大学応用心理科学研究センターにおいて実施されました.
内容に関するお問い合わせは,第一著者の田渕にお願いします.
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