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ゼミの大学院生がリサーチコンペに入選

2013/06/19 22:30 に Asako Miura が投稿
関西学院大学先端社会研究所が主催する「大学院教育支援事業」リサーチコンペに応募した寺島圭君(大学院博士課程前期課程2年)が,研究計画書とプレゼンテーション内容の審査を経て入選し,助成金を頂戴できることになりました.

この「リサーチコンペ」は,先端社会研究所が取り組む「大学院教育支援事業」の一環として,関西学院大学大学院に在籍するすべての研究科大学院生・研究員を対象に,先端社会研究所が取り組む「他者問題」 に関して,将来の可能性が期待される「優れた先端的な研究」を募集するものです.採択者(個人、もしくは数名のグループ)に対しては,一定額の研究助成がおこなわれ,当該研究のより一層の発展の支援と研究者の養成が図られています.

権力者への正統性の付与は、自発的な協力行動を引き出すか―実験的手法による検討
寺島圭(文学研究科博士課程前期課程2年)
 あらゆる社会集団には、何らかの意思決定を行う人とそれに従う人というように、地位の差が存在する。このような状況で低地位者(=非権力者)は、高地位者(=権力者)に集団やその成員に利益をもたらすような行動を期待する。そのため、権力者のパフォーマンスが非権力者の期待に沿うような高いものではない場合、権力者と非権力者の間に対立が生じる。たとえば、政府が国民の利害を十分に考慮できていない政策を行えば、国民の反感は強まる。こうした「権力者のパフォーマンスの低さが非権力者の反感や不満を生じさせること」を一種の「他者問題」と捉える。
 本研究では、この「他者問題」が容易に解決されない背景として、人々が持つ権力者の支配を適切だとみなす心理的傾向を想定する。この傾向は古くから正統性(legitimacy) の認知問題として議論され、権力者に対する非権力者の自発的な協力行動を引き出すことが知られている。本研究では、低パフォーマンスの権力者でも正統性が付与されれば非権力者からの自発的な協力が得られることをゲームを用いて実証的に示し、正統性認知による権力者と非権力者の間の「他者問題」の解決遅延について議論する。
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