ワークショップ開催

2015/09/02 16:35 に Asako Miura が投稿   [ 2015/11/01 17:02 に更新しました ]
日本社会心理学会第56回大会(2015/10/31-11/1@東京女子大学)で,本科研費に関するワークショップを開催しました.

実験結果の再現可能性検証に関する諸問題

日時:2015年11月1日(日) 15:45-17:00
場所:東京女子大学(東京都杉並区善福寺) 23101会場

企画者:三浦麻子(関西学院大学)・池田功毅(日本学術振興会特別研究員・中京大学)・樋口匡貴(上智大学)・平石界(慶應義塾大学)・藤島喜嗣(昭和女子大学)
司会者:三浦麻子 (@asarin)

話題提供:
 池田功毅 (@kokiikedajp再現可能性の問題と対策の提案
 平石界 (@kaihiraishi) Questionable Research Practiceの「実践」例① Wiiliams & Bargh (2008) Study 3の追試
 藤島喜嗣 (@gsd9720) Questionable Research Practiceの「実践」例② Schnall, Benton, & Harvey (2008) Study 1の追試
 樋口匡貴 (@HIGUCHI_MA) 直接的追試を推進する具体的方策

主旨:
 実験結果の再現性は,心理学が科学たりえるための必要条件である一方で,十分に保証されているとは言い難い状況が続いていた.しかし近年になっていくつかの大きな問題が露見したことがきっかけで,検証の試みが活発に行われ,またその枠組みや手続きが整備されつつあるというのが国際的な趨勢である.われわれは現在,日本の社会心理学者たちがこうした研究知見の再現可能性検証に積極的に関与できる体制の整備を目指して,(1)追試研究の実施の拠点となる研究者ネットワークを形成し,(2)標準化された刺激・手続きの日本語版を作成し,(3)手続きの共有と結果の蓄積・公開をインターネット上で実現することを試みている.本ワークショップでは,その趣旨と意義を述べた上で現在までの途中経過を報告し,再現可能性検証に際する様々な問題点について議論するとともに,実際の検証事例を紹介する.
 まず,再現可能性の(非)検証がはらむ問題と対策の重要性を改めて整理し,事前登録制度やジャーナルの掲載基準などで進む制度的改革の現状について報告する(池田).次に,これまでに企画者らが収集してきた追試データを集約・分析した2つの事例を報告して,再現可能性の検証結果やそれにまつわる問題を,特にQRP(問題のある研究実践)に焦点を当てて提起する(平石・藤島).そして,直接的追試に実際に着手したことで判明した様々な問題(対象とする研究の選定方法,実施に際する倫理的障壁,教育面の配慮,検証研究の事前登録や結果の報告手続きなど)について事例を紹介しながら,それを推進する具体的方策を提案する考える(樋口).ご参加下さる方々とは,再現可能性問題に関する本質的な議論はもちろんのこと,実験の具体的手続きや検証データの集約方法などプロジェクトの実際に関わる疑問や要望についても,忌憚なく意見交換したい.

※多くの方々にご参加いただき,ありがとうございました.発表資料をOSFで公開しました.また,Web記事は「サイナビ!」(ちとせプレス)からご覧いただけます.
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